毎日行ってこその筋トレ!そう思っているかたは多いのではないでしょうか。筋肉痛
を「効いている証拠」と肯定的にとらえる。そんな前向きな姿勢はとても素敵ですね。
ですが、ちょっと待って下さい。筋肉痛とは、そもそも、どんなメカニズムでおこるの
でしょう。「運動のし過ぎで起こる痛み」なんていうふわっとした認識、少し、深めて
みませんか。
目次
いくつか理由が考えられます。それらをあげ、予防法も考えます。
初心者のかたは、腕立てから、トレーニングに入ることが多いのではないでしょうか。こちら、フォームが整っていないと、全く効果が期待できません。ラクなフォームで構え、たいして負荷をかけずに行っていれば、筋肉痛になるはずはありませんね。
そのトレーニングを軽くクリアできるくらい鍛えられたら、筋肉痛はおこりません。とはいえ、やみくもにセット数を増やす必要はありません。自重トレーニングとして、高負荷なフォームで行うとよいでしょう。例えば、スクワットをメニューに取り入れている人で、物足りなさを感じたら、より負荷のかかる片足スクワットに挑戦するという具合です。
睡眠をしっかりとって、体調が良好ならば、筋繊維の回復も早いと考えられます。筋肉痛がおこりにくいといえる状態であるといえるでしょう。またトレーニング前後にストレッチをするのと筋肉痛になりにくいのはよく知られています。トレーニング前は動的ストレッチと呼ばれる動きを。ラジオ体操などがよいですね。トレーニング後は、静的ストレッチを。反動をつけずに、猫のように、ぐーんと四肢体を伸ばしてみましょう。
実のところ、毎日やる理由はない!?むしろ、逆効果?
・筋トレを習慣としている人にとっては、もはや常識といえる超回復と呼ばれる反応。筋肉痛は筋の繊
維の組織や筋膜が痛みを感知して起こる現象だと言われています。痛みをがまんして、得られるのは心
の充足感のみ。しっかり、回復させて、痛みの感覚がなくなってからでないと、負荷のかかる(効果の
ある)トレーニングはできません。
毎日一点集中でトレーニングするより、部位を分けてバランスよく励むのをお勧めします。
特に併せ技が、望ましいですね。
胸+腕のトレーニング
大胸筋と上腕三頭筋は、プッシュ系(腕立て伏せ)の筋トレで。大胸筋を鍛えると、女性はバストアップが望めます。もちろん、男性も胸の位置が高くなると、体全体がシャープに見えます。上腕三頭筋は、肩こり解消や、代謝アップなどが期待できる部位なので、ぜひ、併せて鍛えましょう。リフトアップされた胸とすらりとした腕は、薄着の季節には、リーサルウェポンとなることでしょう。
背中+腹筋のトレーニング
腹筋ローラーは人気の器具なので、お持ちのかたは多いと思います。腹筋ローラーで背中も腹筋も
刺激しませんか。広背筋に利かす一番のポイントは、腰が反らないよう、キープすることです。
体幹が仕上がるので、姿勢がよくなります。姿勢をよくするのは、軽い腹筋をしているのと同じく
らい、腹に低い刺激が送られているといわれています。
脚+腹筋のトレーニング
足上げ腹筋、やってみましょう!ぽこんとしたおなかが可愛いのはキューピーさんだけ。下っ腹を
引っ込めれば、スリムなパンツをすっと履けます。また、このトレーニングは、お尻も腿も鍛えら
れるので、綺麗なラインが浮き上がります。仰向けになって、両足を徐々に浮かします。10セン
チ浮かして、10秒キープ!これを10回繰り返しましょう。10,10,10、覚えやすいです
ね。慣れてきたら、回数を増やします。
筋トレは、筋力をトレーニングすることだけではありません。栄養ある食生活や良質な睡眠を確保することでを、その成果を発揮できます。
- 筋トレをするかたは、ごはんやパン、麺類などを敬遠しがちだと思いますが、炭水化物は、体を動かすガソリンです。炭水化物が不足すると、それを補給しようとして、体は筋肉を分解します。また言うまでもなく、たんぱく質は、筋肉の材料です。そして、野菜や果物のビタミン、水分は、代謝を促進させます。代謝が上がれば、筋肉量が、さらに上がりますね。特にビタミンcが豊富なオレンジ、キウイ、イチゴなどを間食に取り入れてはいかがでしょう。
- 就寝の三時間前には、食事を済ませましょう。
- 一日の疲労をとるために、湯舟に浸かります。38度程度のぬるめの温度がおすすめです。副交感神経が働いて、リラックスできます。
・超回復をもとに、一日行ったら、2日休みましょう。
・筋肉痛は、その負荷に耐えられるようになったら、おこらない。
・回数を増やすより、より高負荷な動きを取り入れてみましょう。
・一点集中より、バランスよく鍛えよう。
・パンとご飯を食べるのに罪悪感を感じなくてよい。
・睡眠をしっかりとることで筋肉痛はおこりにくくなる。
毎日、筋トレを正しく行っていれば、筋肉痛が起こらなくなることは珍しいことではありません。筋肉にもベンチタイムが必要!しっかり回復させてから、取り組みましょう。