フンフン、今日のランチはハムサンドオ、明日のランチはエビドリアァ♪
(ヘンな歌、唄っているなぁ・・)まさこさん、ご機嫌ですね。
うふ、わかる?最近、ずっと朝はヨーグルト、夜は納豆を食べていたの。そしたら、体重が減ったのよ。
なるほど、納豆もヨーグルトも、腸の動きを活発にしてくれる代表格の食べものですからね。
そういえばヨーグルトの外箱には、「腸にレリゴー!ビフィダス菌!」と、書いてあったわ。
ビフィダス菌は、腸を元気にしてくれるってこと?
おや、いいところに気付きましたね。そうです、腸を元気にするには、ビフィダス菌をはじめ、善玉菌がとても大切なのです。そういう善玉菌が、短鎖脂肪酸を作ってくれますからね。今日は、菌と短鎖脂肪酸について、お話しましょうか。
短鎖脂肪酸?「痩せ菌」だと、聞いたことあるけど、詳しくは知らない!聞きたいわ!
目次
短鎖脂肪酸を増やすには納豆とヨーグルトどちらを食べると良い?
結論からお伝えすると短鎖脂肪酸を増やすには、納豆でもヨーグルトでもどちらを先に食べても良いです!
納豆は植物性タンパク質、ヨーグルトは動物性タンパク質ですので、それそぞれの恩恵を受けることが可能ですよ!
ヨーグルトはカルシウムや体内で作れない必須アミノ酸も含まれており、バランスの良い栄養補給ができます。
納豆はエネルギー量が少ないため、しっかり食べることができるので、満腹感が得られやすいので健康的にダイエットしたい方にはおすすめの食品になります。
大切なのはバランス!どちらが欠けてもダメですからね!
短鎖脂肪酸には腸の大黒柱としての役割がある?
短鎖脂肪酸は、食欲をコントロールしてくれるので、体重の増加を防いでくれます。そこが「痩せ菌」として有名なゆえんですね。ですが、それはその優れた作用の一端に過ぎません。
そうね、私、体重が減ったのはもちろん、超絶嬉しいのだけど、疲れにくくなったの。だから、仕事が終わったあとも、フルスロットルで飲みに行っているわ!
疲労感の軽減は、短鎖脂肪酸の効果である免疫力がアップしたからですよ。短鎖脂肪酸は、免疫細胞にアプローチしてくれます。体内への病原菌の侵入を防ぎ、アレルギーの発症をも抑えてくれます。身体を内側から支えてくれるんですね。
短鎖脂肪酸は頼れる大黒柱ってことね!
いくら頼れる大黒柱がいても、エンジン全開でのアルコール摂取は控えてくださいね。
まするメモ
短鎖脂肪酸は、人体の肝臓、腎臓といった臓器や筋肉が正常に働くエネルギーとしての存在でもあります。また、神経や脳への作用も見逃せません。セロトニンというリラックス効果のある神経伝達物質は、ほとんどが腸に存在します。セロトニン自体は、たんぱく質からアミノ酸に変貌して、腸に存在することになります。腸内環境がいいと、十分なセロトニンが脳にいきわたり、リラックス効果を期待できます。
成り立ち
そもそも短鎖脂肪酸ってなんなのかしら?
油脂の一種ですよ。炭素が鎖のように繋がった構造になっているから、そんな名前が付けられています。
大腸で消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を腸内細菌が発酵させて、生成されますよ。
短鎖脂肪酸の成分
●酢酸(腐敗物質を出す細菌増加を抑制してくれる)
●プロピオン酸(腸粘膜を保護してくれる。)
●酪酸(大腸のエネルギー源となる。細胞にダイレクトに働きかけ、腸内環境を改善していく。)
短鎖脂肪酸を増やすメリット
短鎖脂肪酸が増えると、大腸の内側が弱酸性に保たれます。そうすると、腸内フローラの悪玉菌が減り、善玉菌が増加します。そうなると、得られる効果として以下のものがあげられます。
●ダイエット効果
●スムーズなお通じ
●免疫力の向上→疲れにくくなる、風邪をひきにくくなる
●インフルエンザに抵抗力がつく期待ができる
●ミネラル減の吸収をスムーズにしてくれる
●血糖値を安定させてくれる
デメリットについても考えよう
大腸の働きが活発になりすぎると、腹痛や下痢をおこすこともあります。
短鎖脂肪酸を増やし過ぎるリスクもあることを覚えておいてくださいね。
腸内って、町内みたいね!ようは人間関係と一緒で、細菌関係もバランスが重要ってことね。
やだ、あたし、ウマいこと言った!?
それほどでもないと思いますよ・・・。
短鎖脂肪酸を増やす食物は
あたしは毎日、納豆とヨーグルト食べているけど、食べすぎかしら。短鎖脂肪酸のバランスのためには、どちらかにしたほうがいいかしら。
納豆もヨーグルトも短鎖脂肪酸に極めて有効なプロバイオティクスな食物ですね。ちょっとご説明しますね。
ぷろばいおてぃくす・・、なんだか、強そうね。
フフフ、強いですよ。
プロバイオティクス
プロバイオティクスは善玉菌(短鎖脂肪酸を作り出す菌)そのものを摂れる食物。ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品。
納豆もヨーグルトも、属性としてはプロバイオティクスです。どちらかを選ばないとならないかというわけではありません。
☆ヨーグルト・・ 動物性発酵食品。タンパク質が豊富です。胃液で菌が死滅することもありますが、それに対応した特定保健食品が豊富に発売されています。また、たとえ、大腸で生きていなくても、ちゃんと善玉菌のエサになってくれるので、摂り続ける意味はあります。
☆納豆・・植物性発酵食品。とてもタフなので、胃の中で菌が死滅しません。また、食物繊維も豊富なので、善玉菌の好物のエサとしても、有効です。
プレバイオティクス
プレバイオティクスは善玉菌のエサになる食物です。
オリゴ糖を多く含むトウモロコシ、キャベツ、玉ねぎなどの野菜。水溶性食物繊維が豊富な海藻、きのこ、果物、大麦など。
腸内には、菌が多種類存在していたほうが環境は安定すると言われています。ですから、動物性発酵食品も、植物性発酵食品も、どちらもとって構わないといえます。
偏りがない腸内環境だと、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されて、
質のよい眠りができるようになりますよ。
短鎖脂肪酸に有効なアレンジメニュー
プロバイオとプレバイオを組み合わせたシンバイオティクスアレンジも、お試しになりますか
シンバイオ!?ますます、進化したわね。いいわ、試すわ。あたしもシンバイオを食べて、シンまさこに進化するよ!
いつもフルスロットルなこの人には、必要なかったかも・・・
シンバイオティクスな食物
●バナナヨーグルト・・簡単でしょう。ですが、最高に手軽でおいしいシンバイオティクスな一品です。バナナをりんごやオレンジにしてもいいですね。オリゴ糖をかけたら、いうことなし!短鎖脂肪酸に直結します。
●キムチとキャベツときのこの野菜炒め 乳酸菌のキムチと食物繊維が豊富なキャベツときのこは、ごはんにもあうお手軽主菜になりますね。
●キノコの納豆汁 納豆のねばりが苦手な人も、摂りやすくなります。納豆は日和見菌を増やして、短鎖脂肪酸の土壌を肥やしてくれますからね。
どのメニューも、毎日の食生活に手軽に取り入れられるわね!
まとめ
・短鎖脂肪酸は腸の大黒柱。エネルギーとして働き、免疫力をあげてくれる。
短鎖脂肪酸は油脂の一部である。酢酸、プロピオン酸、酪酸から成り立っている。
・短鎖脂肪酸を増やすメリット。ダイエット効果を期待できる。お通じを導いてくれる。
インフルエンザの抵抗力がつく。血糖値の安定。
・短鎖脂肪酸を増やす食物
☆プロバイオティクス・・ダイレクトに、腸に働きかけてくれる味噌、
納豆(植物性発酵食品)、ヨーグルト(動物性発酵食品)など。
☆プレバイオティクス・・菌のエサになってくれるオリゴ糖豊富な野菜類、果実、キノコや海藻など。
☆シンバイオティクス・・プロバイオティクスとプレバイオテイクスを合わせた食物
・腸内は町内、細菌関係の人間関係も、バランスが大事。
数多くの菌と共存していこう!